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【珍獣屋】カンガルー、アライグマ、ゴキブリ、etc.を食べてきた(前編)

 

 

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ヴェネツィアARIA聖地巡礼」記事は寝かせすぎた結果、

旅行直後特有の熱が冷めて消したので初投稿です。

 

今回は知る人ぞ知る、というか、

もはや有名すぎるくらいだけど行きたがる人は少ない

ジビエ(直球)専門店こと珍獣屋で豪遊してきたのでご報告します。

 

"ライブ感"を重視したいので写真に修正を加えるなんて無粋な真似はしない。

手持ち無沙汰な食事の傍らにでも気軽に眺めてもらいたい。

 

 

珍獣屋とは

珍獣屋。そこは普通に日本で生活していては口にすることができないような

珍味を口にすることができる奇跡の店。

見て楽しめ、食べて楽しめる、食の境地。

 

以前訪れた際は

カエルの素揚げ

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イルカの刺身シーシェパード見てるか~?)

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ウーパールーパーの一本揚げ

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 などなど、初めて口に運ぶ珍味に舌鼓を打った。

 

入り口にあるメニューには好奇心が唆られる文字がずら~っと。

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桜木町駅からほど近い雑居ビルにあるお店だけど、

看板とそこに並ぶ文字の異様さはオシャレな横浜のイメージからは程遠い。

店の前の看板を見たカップルが

「うわ~w」などと笑い合ってる隣をすり抜けて入店。

彼氏よ。女食ってる場合じゃないぞ。珍獣を食え。

 

本日のおしながき

 

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珍獣屋で扱う商品は書いて字のごとく珍しい獣。

常に同じものが食べられる保証はないのだ。

常連でもない限り一期一会と考えるべきなので、取捨選択力が問われるところ。

 

気軽につまめるサイドメニューもあるよ

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初手は

  • カンガルーのガーリックソテー
  • ウミガメのモツ煮
  • ゴキブリの唐揚げ

を選択。緊張にあえぐ喉をビール(蛇などは入っていない)で潤しながら待つ。

 

カンガルーのガーリックソテー

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開幕早々カンガルーがオーストラリアから来日。

口に含んだ瞬間、鼻孔をガッと突き抜ける圧倒的な獣臭さ

そうそうこれが獣肉なんだよな。牛や豚みたいな家畜とは攻撃力が違う

小さい頃によく食べたイノシシ(おじいちゃんがどこからか狩ってきた)を

思い出し感傷に浸る。

 

ちょっと硬めの豚ロースのような食感ではあるが、

かなり濃い目の味付けが獣臭さを上手くカバーしており、

ひとくち食べてテーブルから歓声が上がる。いわゆる当たりである。

 

 無性に白米が欲しくなる一皿だったが、

メニューには「珍獣屋名物!生肉ごはん」の文字が並ぶだけだったので保留。

 

結局最後まで頼まなかったけど、生肉ごはんは何の生肉なんだろう(次回の課題)

 

ウミガメのモツ煮

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メニューのウミガメの文字を見て、

「ウミガメのどこを食べるの!?」と思いながら食べたんだけど、

当然モツなんだから内蔵だったんだなあ……と退店後に正気に戻った一皿。

 

煮汁が濁ってるのでわかりづらいけど、レンゲで掬い上げると

プルっとコリッとした黒い部分モツモツした茶色い部分で構成されている。

口に頬張ると柔らかプルプル~なモツが味噌でうまいことまとまっており、

「あ、これ普通のモツ煮だ」といった感想が続出。

モツ煮は牛でも豚でも鶏でもでも美味い、という知見を得た。

 

「黒いプルコリ部分はコラーゲン?」といった話も出始め、

にわかに現れる女子会感。この瞬間、我々は真剣に女の子になっていた。

美容を謳っていても結局タンパク質だから分解される~みたいな話は関係ない。

なぜなら今ここは女子会だから。

 

調理前のモツ煮はこんなんなってるらしいです。

 

同じ料理を頼んだ隣席の大学生グループが「ウミガメのスープ」の話をしていて、

カメ食ってる時にゲテモノの話するなよ…)の感想で締めくくられた。

女子会終了。

 

ゴキブリの唐揚げ

はい今日の最初のチェックポイント。

「珍獣屋と言えばゴキブリ、ゴキブリと言えば珍獣屋」的な風潮も最近あるし、

前菜感覚で通過していきたいところ。

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このメニュー、日本では珍獣屋でしか食べられない「食用ゴキブリ」だそうで、

通称「プレミアムデュビア」というアルゼンチン原産のゴキブリらしい。

これ以上はゴキブリ慣れしてなさすぎて調べられなかった。東北生まれなので。

 

先に到着したウミガメを食べ終わるか食べ終わらないかのタイミングで、

背後からスッッッと現れた店員がサッ……と""奴ら""をテーブルに置いて離れていく。

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う~ん。ゴキブリだ。

流線型の独特なフォルム。黒々と照明を照り返す翅。

そして綺麗に折りたたまれた3対の脚。

言わずと知れた不快害虫の王者が、

最も忌避されるべき飲食店で、

最も忌避されるべき皿の上で、商品として鎮座している。

ちょっとしたスペクタクルですよ。

 

大事なのは見た目ではない。味である。

口に運んだ瞬間、味覚よりも先に「唇に触れる翅の感触」が神経を走る。

(あ~そういえば昆虫の翅って初めて食べるな……)という思考に

すべてが支配され、咀嚼する口の動きも自然と止まる。

ゴキブリを加えた成人男性(4名)がまったく動かないまま、

互いに困り笑いを浮かべる光景は文章で綴る以上に地獄である。

 

2,3分のフリーズののち、ようやく口内にゴキを収めると、

否応なく舌の腹で感じられる「脚」の立体的な構造

これはもう明らかに虫。どう頑張っても自分を騙せるものではない。

う~ん。ゴキブリだ。

 

意を決して臼歯で噛み砕く。

意外にも口に広がるのはエビのような香ばしさと、添えられた食塩の辛さ、

そしてそれらを上手く纏め上げるレモンの酸味。

(感触以外は)実質エビである。エビもゴキブリも外殻は同じキチン質だしね。

エビの代わりにゴキを使ったゴキチリとか出してもバレないと思う。

 

次のメニューが提供されるまで、ゴキブリを攻略した達成感にしばし浸る。

今まで一方的に驚かされ続けたゴキブリを食したのだ。

捕食行為を経ることで確定する強弱関係。ああ素晴らしきかな食物連鎖の頂点

もう何も怖いものなど存在しない。そんな錯覚すら覚えた。

 

 

そろそろ長くなってきたので続きは後編へ

 

次回予告:世界名作劇場のアイツが参戦

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